まつ毛を強調する女性

まつげ育毛剤のルミガン・ケアプロストの副作用

ここ数年、ルミガンやケアプロストといったまつげ育毛剤の名前をよく目にするようになったという人も多いのではないでしょうか。
これらの「まつげ育毛剤」とはいったいどういったものなのでしょうか。
ルミガンやケアプロストは化粧品とは違い、「処方箋医薬品」に分類される医薬品です。
そのため、購入するには眼科や美容外科などで処方してもらう必要があります。
代行業者から購入することは違法ではありませんが、一度に購入できる量には制限があり、用法用量からみて1か月以内の分量に限られます。

ルミガン、ケアプロストともに、まつげが長くなるのは「ビマトプロスト」という成分によるものです。
ビマトプロストはもともと、緑内障などのための点眼薬として使用されてきました。
眼圧を下げるための薬ですが、副作用にまつげの異常(伸びる、太くなるなど)があることがわかっていました。
このことからアメリカ食品医薬品局 (FDA)によって2008年にまつげ育毛剤として認可され、今現在のような美容目的での使用が始まったのです。
このFDAの臨床試験では、使用した80%以上の人のまつげが長く濃くなるなどの作用が認められました。

まつげはまぶたから生え、成長し、いずれ抜け落ちる、ということをくりかえしています。
これを「ヘアサイクル」といいますが、ビマトプロストはこのサイクルの成長する期間(成長期)を長くする作用があります。
また、ビマトプロストはまつげの毛包に刺激をあたえ、メラニンの生成を活発にします。
これらの作用によって、まつげを長く太くすることができるのです。
ルミガンにもケアプロストにも、このビマトプロストが0.03%含有されています。

有効成分がビマトプロストというところは同じルミガンとケアプロストですが、この2つに何か違いはあるのでしょうか。
ルミガンはアラガン社から以前から発売されている医薬品で、ケアプロストはサンファーマ社製のジェネリックにあたります。
そのため、ケアプロストのほうが比較的安価ですが成分は同じです。

副作用として肌の色素沈着がるので注意

ルミガンとケアプロストがまつげを長くする作用のある医薬品であることはわかりました。
しかし、化粧品と医薬品の一番の違いは、副作用があるかどうかだといえます。
つまり、ルミガンもケアプロストも、「薬」である以上副作用があるのが当然で、使用には注意が必要ということになります。

ルミガンとケアプロストの主な副作用は結膜充血、色素沈着、一時的なかゆみや痛みなど刺激症状、まぶたの腫れ、かすみ目、角膜炎などの角間障害などです。
この中でも特に充血や色素沈着は、高い割合で副作用として現れます。
ビマトプロストにはメラニンの生成を活発にする働きがあるわけですから、まつげ以外にもその作用が働いて肌が変色し、色素沈着してしまうのは納得がいくかと思います。
またビマトプロストには血管を拡張し血液の流れをよくする作用があるため、目の充血があらわれると考えられます。
そして、まれにですが角間障害を起こす恐れもあります。
刺激症状が一時的なものであれば問題はないものの、かゆみ、痛みなどが続く場合にはただちに医師にかかる必要があります。
このほかにも、上まぶたが薄くなり目が窪んでしまうなどの症状も報告されています。
まつげは伸びたとしても、このような症状があらわれてしまっては美容的な観点から見ても元も子もないでしょう。
ルミガンとケアプロストが、処方箋が必要な医薬品であることは先に述べたとおりですが、医師の診察を受けずに購入し使用した場合、こういった副作用があらわれてもすべて自己責任となってしまうというところも注意したい点です。
このように、ルミガンやケアプロストを使用するには大きなリスクがあることを、十分理解する必要があります。